つながり
レポート 【多文化子ども塾サポートクラブ】_高津市民館 2025年07月11日

学習の様子

読み聞かせの時間

卒業・進級お祝い会の様子
事業について
「多文化子ども塾」(Tabunka Kodomo Jyku)は、日本語が分からなくて学校の生活や勉強で困っている小学生を対象に、ボランティアの先生と一緒に日本語や学校の勉強をしています。ボランティアの先生一人に、子ども一人のマンツーマンの形式なので、それぞれの子が分からないところ、やりたいことに合わせて勉強を進めています。
また、年度の最後の日は「卒業・進級お祝い会」を実施。進級メダルをあげたり、子どもたちがそれぞれの出し物を考えて、みんなの前で発表したりします。6年生は卒業となり寂しくなりますが、また新たな1年を頑張っていきます!
多文化子ども塾サポートクラブ
平成27年度の高津市民館の市民エンパワーメント研修「外国につながる子どもの学習支援ボランティアを養成する講座」の受講者中心に発足。また、子どもたちが「行きたい!」と思える場所になるように、学習だけでなく、休み時間にはカードゲームや日本の行事に合わせた工作など、遊びの時間も設けています。最後には絵本の読み聞かせを行っています。
ボランティアさんへの質問
「ボランティアをはじめたきっかけや、活動していて良かったと思ったことは?」
- 大学で日本語教育を学んでいて先生に紹介していただきました。将来、教員になりたいと思っており、外国につながる児童と関わるボランティアをしたいと思っていました。外国につながる児童と深く関わることができ、小学校とは違った児童の様子を学ぶことができます。
- 学生時代からラテンアメリカに興味を持ち、多くの友人と接してきました。最近は、ラテンアメリカ以外の各国の方とも接する機会が増えました。
友人が東京でこのようなボランティアをしており、話しを聞いて楽しそうだなと思っていました。昨年末、子ども塾のボランティア募集があることを知り、少しでも多文化の中で育つ子ども達の役にたてればとの思いでボランティアをはじめました。 - 講座などで「外国につながる子ども」たちが抱えさせられている問題の大変さを知ったことが、活動を始めるきっかけとなりました。
活動を続ける中で、今の社会の中にある様々な問題・課題を更に知ることができたことは、自分の学びにもつながりました。
ボランティアメンバー、子どもたちやその保護者たちなど、ボランティア活動に参加しなければ知り合うことができなかったたくさんの方と出会うことができました - 市民館でエンパワーメント研修を受け、その時に子ども塾の紹介がありました。家が近いこともあり、月2回という頻度もちょうど良かったので、参加することにしました。
私は7年前に川崎市に越してきて、家と職場(東京)の往復で地元に知り合いがいなかったので、川崎市の活動に参加し、知り合い(ボランティアメンバー)ができて嬉しく思っています。 - 娘に誘われて。ボランティアの日には娘に会えるというのが楽しみでした。算数で、「解ける」だけではなくて、わからないという人にわかってもらうためにどうすればいいかと、考えるのが結構楽しいです。認知症予防にもなるのではないかと密かに期待しています。
- 外国につながる子どもたちのなかには、「ダブルリミテッド」と言われる、母国語も日本語も不十分なまま大人になっていく子がいるという話を知り、本人たちだけの問題ではなく、日本社会の問題として捉え、行動すべきと考えたからです。
- 子育てを終えた頃、家庭と学校で異なる言語で過ごす子供たちの学習が大変なことを知りました。自分のそれまでの社会人経験、川崎での子育て経験が少しでも役に立てればとボランティアになりました。
一人ひとりの個性に寄り添いながら、子ども達の学びを支え、自分自身も共に学ぶことにより、新たな気づきがあり、勉強になります。 - 現役時代、ドイツに3年間駐在しました。一歩職場を出るとドイツ語が全く話せないために困ることも多かったが、周りの人たちの親切に助けられて快適に過ごすことができました。日本に帰国後、海外から来て言葉の壁で日本での生活に不自由を抱えている人たちをボランティアで支援したいと考え、子ども塾に参加しました。
活動の都度、子どもたちの笑顔と成長していく姿に触れることができ、参加して本当に良かったと思います。
活動日 | 月2回程度(土曜日)10:00~12:00 |
費用 | 無料 |
場所 | 高津市民館 第1・2会議室、第4会議室、第6会議室(日によって異なります) |